複数形の作り方


 
フランス語の勉強方

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  ①過去形の作り方

 ②未来形の作り方

 ③否定形の作り方

 ④疑問文の作り方

 ⑤形容詞・名詞を使った文を作ろう。
(形容詞が男と女で少し異なる。)

 ⑥形容詞を使った文で過去形、未来形、否定文、疑問文を作ろう。

目的語を使った文を作ろう。

前置詞を使って長い文を作ろう。(à, de, dans, en, sur, sous, par, pour, avec, chez)

フランス語の
発音について


tuとvousの使い分

 行かなくちゃ!
(il faut...)

 行かなくちゃ!
その2

(devoir)
 ~できます。
(pouvoir)

~したいです。
(vouloir)

~があります。
Il y a ~

 que を使って長い文を作りましょう。

 めんどいけど、
「不規則動詞」を覚えてみましょう。


 複数形の使い方

 難しいですよ。
過去形+否定形
未来系+否定形
過去形+疑問形
未来系+疑問系

 「もし・・・」
仮定法の基礎


 難しい文を理解してみる
(vouloir+過去+否定+queなど。)

もう一つの未来形、もう一つの過去形

 再起動詞について

 特別な過去形
être + 過去分詞

 ~に~を~します。
Je te le donne.

 冠詞などについて
u, une, le, la, les, au, aux, ton, ta ,tes, votre, vos, ce, cet, cette, son, sa, ses

 受身

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まず、複数形を学ぶ前にやっかいなことから説明します。
以前一度少しだけ説明しました。

Ce train est mignon. ス トラン エ ミニョン・ この電車はかわいい
Cette voiture est mignonne. セットゥ ヴォワチュール エ ミニョーヌ・ この車はかわいい。

train (電車)は男性名詞です。
voiture (車)は女性名詞です。

Ce は「この」という意味ですが、女性名詞の前に置きたい時、cetteに変わってしまいます。
mignon は「かわいい」という意味ですが、女性名詞に使う時、mignonneに変わってしまいます。

Il は「彼」という意味で、Elle は「彼女」という意味ですが、フランス語ではIl と Elle が人とは限りません。物の場合もあるんです。

Il est mignon. イ レ ミニョン・ 彼はかわいい。
Elle est mignonne. エ レ ミニョーヌ・ 彼女はかわいい。

ただ単にこの文があった時、彼や彼女という人が美しいのかもしれませんし、あるいは電車や車が美しいと言っているのかもしれません。判別できません。
フランス語の名詞は必ず男性名詞か女性名詞に分かれ、文法上、本当に「男」と「女」と見なされます。
さて、再び同じ例文に戻ります。
Ce train est mignon. ス トラン エ ミニョン・ この電車はかわいい
Cette voiture est mignonne. セットゥ ヴォワチュール エ ミニョーヌ・ この車はかわいい。

ここで注目して欲しいのが est です。
これはêtreという動詞が活用したものです。英語のBe動詞に当たります。
êtreの活用を見てください。


être (エートル) 意味:という状態である
主語    動詞(être)
Je      私     (ジュ)    suis (スイ)
Tu      君     (チュ)    es (エ)
Il      彼   (イル)    est (エ)
Elle     彼女  (エル)    est (エ)
Nous    私たち   (ヌ)    sommes (ソンム)
Vous    あなた   (ヴ)    êtes (エットゥ)
Ils     彼ら  (イル)    sont (ソン)
Elles    彼女ら (エル)    sont (ソン)


例文ではどちらもestが使われています。
Ce trainは男です。なので男と見なされ、il (彼)と同じestが使われています。
Cette voitureは女です。なので女と見なされ、elle(彼女)と同じestが使われています。

なのでtrain(電車)が複数形になると、「彼ら」であるsontが使われます。
同じく、voiture(車)が複数形になると、「彼女ら」であるsontが使われることになります。

次に、「この」という意味で使っていたce(ス)とcette(セットゥ)なのですが、
これが複数形になるとces(セ)に変わります。
複数形だと男女の差はなく、どちらもcesです。

そして、trainとvoitureなのですが、複数形になる時、これらの後ろにsが加わります。
それぞれ
trains
voitures
となります。

さらに、「かわいい」という意味のmignon(ミニョン)とmignonne(ミニョーヌ)ですが、これらの後ろにもsが加わります。
それぞれ
mignons
mignonnes
になります。


まとめますと、

Ce train est mignon. ス トラン エ ミニョン・ この電車はかわいい
Cette voiture est mignonne. セットゥ ヴォワチュール エ ミニョーヌ・ この車はかわいい。

が複数形になると、以下のように変わります。

Ces trains sont mignons. セ トラン ソン ミニョン・ この電車たちはかわいい
Ces voitures sont mignonnes. セ ヴォワチュール ソン ミニョーヌ・ この車たちはかわいい。

ただ複数形にするだけなのにこれだけ複雑で申し訳ありません。

単語の終わりの子音は読まないことが多いので、sが後ろに加わっても、trainsもvoituresもmignonsもmignonnesも発音はそのままです。


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では、今度は違う文を一緒に複数形にしてみましょう。


Le vin est beau. ル ヴァン エ ボー・ そのワインは美しい。
La table est belle. ラ ターブル エ ベッル・ そのテーブルは美しい。


LeとLaは「その」という意味です。英語のTheに当たります。
フランス語では男性名詞の時「Le」、女性名詞の時「La」を使います。
これらが複数形になると、Les (レ)に変わります。

次にvin(ヴァン)はワイン、table(ターブル)はテーブルです。
複数形になると、それぞれ後ろにsが加わります。vinsとtablesに変わります。

次のestは、どちらもsontに変わります。

さて、最後のbeauがbelleが問題です。
これが
beaux(ボー)とbelles(ベッル)に変わります。

bellesはいいとして、なんでbeausじゃなくてbeauxになるの???

なんででしょう?

元をたどれば歴史的な変化があったのかもしれません。
最後がeauで終わっている単語は全て、複数形になるとauxに変わってしまいます。
なので正解は、

Les vins sont beaux. レ ヴァン ソン ボー・ そのワインたちは美しい。
Les tables sont belles. レ ターブル ソン ベッル・ そのテーブルたちは美しい。

となります。


beauを複数形にするとbeauxになるようなケースは他にもたくさんあります。
例えば、水。
eau(オー)
複数形になるとeaux(オー)です。
couteau(クトー・ナイフ)
複数形になると
couteaux(クトー)
です。
その他nouveau(ヌヴォー・新しい)→nouveaux(ヌヴォー・新しい)となります。

最後がeu、alで終わる単語も複数になるとxが加わります。
jeu(ジュ。遊び)→jeux(ジュ・遊び)
cheval(シュヴァル・馬)→chevaux(シュヴォー・馬たち)



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文に動詞がある場合も同じ理論で複数形にすることができます。
次の文を一緒に複数形にしてみましょう。

Le nuage avance lentement. ル ニュアージュ アヴァンス ラントゥモン・ その雲はゆっくりと進んでいる
→それらの雲たちはゆっくりと進んでいる

まず、Le が Les に変わります。

次に nuage(ニュアージュ・雲)の後ろにsが加わります。nuage→nuages

次に、avance(アヴァンス・進む)ですが、原型はavancer(アヴァンセ)で、er動詞です。
(補足説明:フランス語にはer動詞、ir動詞、不規則動詞の3種類の動詞があります。フランス語は主語によって動詞の形が変わってしまいます。=動詞の活用。復習したい場合はここ。)

avancerの活用は以下の通りです。

avancer(アヴァンセ)  意味:進む
主語    動詞(aimer)
Je     私      (ジュ)    avanc-e   (アヴァンス)
Tu     君      (チュ)    avanc-es  (アヴァンス)
Il      彼      (イル)    avanc-e   (アヴァンス)
Elle    彼女     (エル)    avanc-e   (アヴァンス)
Nous    私たち   (ヌ)    avanç-ons (アヴァンソン)
Vous    あなた   (ヴ)    avanc-ez  (アヴァンセ)
Ils      彼ら    (イル)    avanc-ent (アヴァンス)
Elles    彼女ら   (エル)    avanc-ent (アヴァンス)


Le nuageは男性名詞なので男と見なされ、Il (彼)と同じ活用を用います。
しかし、複数形になったので、Ils (彼ら)と同じ活用を用います。
よってavanceはavancentとなります。

最後のlentement(ラントゥモン・ゆっくりと)なのですが、
副詞は複数になっても変化を起こしません。なのでlentementのままで大丈夫です。


まとめますと、

Le nuage avance lentement. ル ニュアージュ アヴァンス ラントゥモン・ その雲はゆっくりと進んでいる
は複数形になると、
Les nuages avancent lentement. レ ニュアージュ アヴァンス ラントゥモン・ それらの雲たちはゆっくりと進んでいる
となります。




複数形の基本ルール
・LeやLaはLesになる。CeやCetteはCesになる。☆
(その他所有を表す形容詞:「私の」「きみの」「彼の」「私たちの」「あなたの」「彼らの」
mon, ma→mes,  ton, ta→tes,  son ,sa→ses,  notre→nos,  votre→vos,  leur→leurs)
・名詞は最後にsが加わる。(例:train→trains)
・形容詞は最後にsが加わる。(例:mignon→mignons)
・動詞は「彼ら」「彼女ら」の活用を使う。(êtreも動詞です。)
・副詞はそのまま。





☆Ce はそれ自身を名詞として用いた場合、そのままになる。
Ce sont des chaises. (それらは椅子です。)
Cette chaise (その椅子)のように、名詞の前に置かれる時はces になる。

「もし・・・」仮定法の基礎









難しいので ここでは省略した複数形のルール

・過去分詞が受身として使われた場合(形容詞として使われた場合)、最後にsが加わります。
J'ai été attaqué. 私は攻撃された。
Nous avons été attaqués. 私たちは攻撃された。(attaqué→attaqués
)

「攻撃される」、と過去分詞が受身として使われています。
この時、過去分詞は「形容詞」と見なされるので、sが付きます。


その他の例:
Je suis marié → Nous sommes mariés 私は結婚している→私たちは結婚している
Je suis touché → Nous sommes touchés 私は触られる→私たちは触られる
Je suis arreté par la police. → Nous sommes arretés par la police. 私は警察に逮捕される→私たちは警察に逮捕される

Je suis désolé. → Nous sommes désolés. 私は申し訳ありません。→私たちは申し訳ありません。

同じく、過去分詞が受身になって、形容詞として働いているのでsが付きます。




過去分詞が普通に過去形として使われる場合、複数になってもsは付きません。
(形容詞としての働きをしない場合sは付きません。)

J'ai mangé sushi.(私は寿司を食べた。)
Nous avons mangé sushi.(私たちは寿司を食べた。)(mangéは変わらない。

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