なぜ盗まれるのか?
ストラスブールは自転車道全長535キロにも及ぶ自転車の街で、自転車を持っている人が多いです。
しかし自転車の盗難が非常に多いです。
まず、知って頂きたいのが、「自転車を盗むことによって生活費を稼いでいる業者がいる」ということです。
恐らく、個人が盗むよりもさらに高い確率で業者が盗みます。
自転車の全部、または一部を盗んでインターネットで転売して儲けているのです。
よって、どう業者に対抗していくのかが自転車を盗まれないための最大のポイントとなります。
自転車を盗む業者の気持ちになって、どういうことが嫌かを考えましょう。
どの部分が盗まれるのか?
自転車で最も盗まれるのがライトです。その次にサドル、タイヤが盗まれやすいです。
何時ごろ盗まれやすいか?
人目の少なくなる夜の方が盗まれる確率は上がります。特に夜21時以降です。
犯人は業者で、あらかじめ工具を持って盗みます。
人目につく場所で工具で自転車をいじるのは不審な行為です。なので人々の警戒の弱まる夜の方が危険です。
また、犯人にとって一番怖いのは持ち主との鉢合わせです。遅い時間の方が鉢合わせの確率が下がります
ただし、当然ながら昼でも盗まれます。
どこで盗まれやすいか?
自転車が特に多く集まっている場所が盗まれやすいです。
犯人の気持ちになってみてください。
犯人は業者が多いわけです。
効率よくたくさんの自転車を物色したいわけです。
小さな自転車駐車場をいくつも周るのはけっこうめんどうなので、一気にたくさんの自転車を物色できたほうが効率が良いです。
自転車の集まるストラスブール駅近辺は注意です。
どうすれば盗難を防げるか?
まず、自転車が盗まれやすい状況を避けることです。
自転車は外につなぐのではなく、アパート内や車庫にしまいましょう。
特に危険の高まる21時以降には、めんどうでもアパート内にしまいましょう。
ストラスブール駅近くに駐輪するのはやめましょう。
落書きの多い地域・アラブ人の多い地域での駐輪はやめましょう。
鍵をかける時は、自転車のボディだけでなく、タイヤもチェーンに絡めましょう。
特に自転車の前輪ははずしやすいので狙われやすいです。
できれば前輪も後輪もボディと絡めて、後輪も守りたいところです。
毎回サドルははずしましょう。
サドルは簡単にはずせるので犯人にとって盗みやすいです。
毎回はずして持っていけば盗まれません。(しかし、めんどくさくてなかなかできません。)
ライトは毎回はずしましょう。
ライトは一番良く盗まれる部分です。ライトをそのまま自転車に残せば、ほぼ確実に1年以内に盗まれます。(しかしライトをはずすのはめんどくさい。)
ガムテープで自転車をぼろくしましょう。
犯人は自転車を売るわけです。
当然綺麗な自転車ほど盗まれます。
ガムテープを各所に張って、わざと修理したふりをしてください。
例えばサドルの上にガムテープを貼って、「サドルに穴が開いてしまったので仕方なく応急修理した」と見せかけてください。
サドルに穴の開いた自転車をほしい人は少ないです。
その他、ハンドル・ブレーキ近く。目立つので修理した様子をアピールしやすいです。
サドルをはずすためのネジ部分はガムテープでぐるぐるまきにしてください。
サドルをはずすためには工具が必要だったり、つまみを回したりするわけですが、そこがガムテープでぐるぐるになっていると、盗む気が失せます。
ライトにもできるだけガムテープで古さをアピールしましょう。
ボディには日本語で名前を書きましょう。
漢字で名前が書いてあると、次に自転車を買う人は前の持ち主を想像してしまうので嫌です。
なのでそういう自転車を盗みたいと思いにくくなります。
特に、漢字だとフランス人には中国人を想像させるので余計に盗みたくなくなります。
できるだけ全ての部位に名前を手書きで書きましょう。
あるいは「極道」とか「男一匹狼」とかでも。持ち主が中国人であることを匂わせると自転車の価値が下がります。
悪趣味なシールやステッカーを貼る。キティちゃんなど。
U字ロックを使いましょう。U字ロックはチェーンロックよりさらに切断が困難。鍵を二つつけるとなお良いです。
できるだけトラックがアクセスしにくい道路に駐輪する。
チェーンロックを切って何台も同時に自転車を盗む場合、運びやすいよう小型トラックを用います。トラックがアクセスしにくいほうが盗まれる確率は低いです。
ともかく、自転車を売り物としての価値を下げるようにしてください。転売を防ぎます。
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