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日本の中ではフランスの医療費は無料だというイメージがあります。
どうなのでしょうか?
結論から言えば全く無料ではありません。
医療費に関してはものすごく複雑らしく、フランス人でもあまりよく理解していないとのこと。
また、住んでいる地域によって異なりますし、
さらにどんな医療を行うのか、どんな手術を行うのか、どんな薬を処方されたかによって医療費の還元が異なります。
難しいので正確な情報をお伝えできるまで時間がかかります。あらかじめご了承ください。
ここではざっとフランスの医療の基本についてご説明いたします。
保険は二種類ある
最も大きな基本なのですが、フランスの保険は二種類あります。
1つをSecurite sociale (セキュリテ ソシアル)と呼び、もう一つをMutuelle (ミュチュエル)と呼びます。
これは日本の自動車の強制保険と任意保険のシステムに似ています。
Securite sociale は強制で、一般的な医療費の負担を手伝います。
しかし、現実問題としてSecurite sociale だけでは保証されないことが多く、Mutuelleという任意保険に入らざるを得ません。
Mutuelleの会社は様々あり、何をどこまで保証するかが全く異なります。
同じ会社内でも保険のランクがいくつもあり、たくさんお金を払うほど、たくさんの医療について保証されます。
まさしく、日本の自動車保険と同じです。
・一般的なことはSecurite socialeが保証する
・Securite socialeが保証してくれない部分を補うため、みんな任意保険のMutuelleに加入する。(月約80ユーロ)
・現実問題として、Mutuelleに入らざるを得ない。Securite socialeではほとんど満足に保証されない
Securite sociale (強制保険)について
Seculite sociale は強制です
あなたが働いている限り、必ず入ることになっています。
お金は自動的に毎月給料から税金として引かれています。
ただし仕事を辞めてしまうと、Securite socialeの保護を受けられません。
夫が働いている無職の妻や、子供たちなどは、夫のSecurite socialeの番号でSecurite socialeを申し込むことができます。
Securite socialeは保健所で申し込んだ後、カードをもらい、掛かりつけ医に診てもらう時は毎回そのカードを持参します。
保健所(Assurance maladie)の所在地 16, rue de Lausanne 67090 Strasbourg Cedex 月ー木 : 07h30 - 17h00 金 : 07h30 - 16h00 |
Securite socialeの条件
Securite socialeの保険を使うには、条件があります。
まず、掛かりつけ医をすでに選んでいることです。
私たちは初めての土地で最初から掛かりつけ医なんているはずがありません。
なので、最初の一回目に医者に行く時は保険が利きません。
それでそのお医者さんが良いなと思ったら、掛かりつけ医にしたい旨を話します。
するとお医者さんが紙をくれます。
その紙に自分の名前や住所などを記入し、保健所(所在地は↑)に持って行くと、次回からSecurite sociale(強制保険)の保険が適用されます。
(掛かりつけ医を選んだ後は必ずしも掛かりつけ医の先生に診てもらわなくても、保険は適用されます。)
Securite socialeで保証されるもの
Securite socialeで保証されるものは、
毎回、掛かりつけ医の先生(など)に診てもらったときの受診料、一部の薬、一部の手術台、一部の特別な医療費(出産など)です。
ほとんどの手術などには保証はありませんし、入院費も出ませんし、出産するときの部屋代なども出ませんし、ほとんどの薬も保証してくれません。
言ってみれば、あまり保証されていません。
MUTUELLE(任意保険)について
Securite socialeの保証は全く足りません。重い病気で入院してしまうことになったら大変です。
そんなわけで、みんなMUTUELLE(ミュチュエル)と呼ばれる任意保険に入ります。
Mutuelleはまさに一般的な保険と同じで会社によって千差万別、また様々なプランが用意されています。
一般的なプランで60~80ユーロが相場ですが、お金を払えば払うほど様々なものを保証してくれます。
一般的には
・薬代
・手術台
・入院したときの入院費
・歯医者
・メガネ・コンタクトレンズ
などが保証されます。
ただし、正確な保証に関しては薬ごとに異なりますし、手術の内容によっても異なります。
良い掛かりつけ医を選びましょう
日本と異なりますが、私たちが病気になったらまず掛かりつけ医に診てもらいます。
自分たちで勝手に専門医のところに行ってはいけません。
なぜなら、自分たちで勝手に専門医のところに行ってしまうと、保険が利かなくなるからです。
専門医に見てもらうべきかを判断するのは掛かりつけ医です。
そして、掛かりつけ医に紹介状を書いてもらって、初めて保険が適用されます。
ふ~ん、と思うと思いますが、これはすごく怖いことです。
なんでって、掛かりつけ医が紹介状を書いてくれない限り、専門医のところに行けないのです。
フランスは広く、様々な医者が存在し、とんでもなくとんちんかんなお医者さんも存在します。
緊急の事態なのに、ばかな掛かりつけ医だったために紹介状を書いてくれず、より重大な事態に陥ったり失明したりすることもありえます。
このばかなお医者さんというのが笑えない数フランスに存在します。
それから、病気で仕事を休むとき、掛かりつけ医のArrete de maladie(病欠証明書)が必要になります。
それを書いてくれるかはお医者さん次第です。
分かりやすい病気ならまだしも、うつ病とか精神の病気だとなかなか分かってもらえません。
良い掛かりつけ医に出会えない場合、苦しいのに病気で休めず、より深刻な事態に陥ることもありえます。
なので掛かりつけ医探しはとても大事です。
こればかりは周りの人に聞きまわって、良いお医者さんの情報を集めるしかありません。
しかし、いくら良いお医者さんでも、家から遠すぎるのもまたよくありません。
病気のときは医者に行くのも大変です。お医者さんは近ければ近いほど良いです。
掛かりつけ医は後から変更することも可能です。
なので、現実的にはまず家から一番近いお医者さんを掛かりつけ医にして、
もし不満があるようだったらより良いお医者さんに変えるという流れになります。
参考までに、私の掛かりつけ医を紹介します。
とっても良いお医者さんです。が、家から遠すぎるのであればやはり他を探したほうが良いでしょう。
土 8h-10h
火・木 9h-11h
月・金 14h-16h
水・木 17-19h
このページは情報収集中で、新しい情報が入り次第更新予定です。
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