ストラスブールで日本料理を作るコツ



ストラスブールで日本食を作る上で役に立つ情報を記載します。

ストラスブールで日本料理をする上で最大の問題点は、煮干がないこと、かつおぶしが高すぎることです。
それに加えて、料理用日本酒が高い、みりんが高いなどの問題があります。
それをどう工夫するかがストラスブールの日本料理ではないかと思います。

にぼし・かつおぶしは諦めて、代わりに買いやすい干し椎茸と顆粒のほんだし、そして昆布が出汁の主力になります。
かつおぶしは貴重なので大事に大事に使います。

料理酒は白ワインで完全に代用が利きますし、みりんに関してはりんごジュースで代用が利きます。
味噌やうどん・そばは普通に手に入るので大丈夫です。
それから日本人ですから寿司や刺身が恋しくなるかもしれません。
AUCHANで売っている鮭は生で食べられます。これで寿司・刺身に関してはかなり満足できます。
(その他の魚屋さんでもサーモンは生で食べられる場合が多いです。尋ねる必要アリ。)
鮭を一匹買ってきて、自分で捌いて冷凍して使いましょう。




醤油
醤油は各アジア食品店で買うことができます。1リットルで5.50ユーロくらいです。


麺つゆ
麺つゆは各アジア食品店で買うことができます。お腹が空いたとき、乾麺のそばやうどんとで簡単に作れるのでオススメです。



料理酒は白ワインで代用できる
日本酒はものすごく高いので料理のために使うことはできません。実は酒は白ワインでほぼ完璧に代用することができます。試してみてください。


みりんはアップルジュースで代用できる
みりんはストラスブールで買うことができます。
しかし、これまた高いです。実はみりんは安物のりんごジュースで代用することができます。
(笑わないでください。これが海外での日本食というものなんです。)
しかし、みりんとりんごジュースの最も大きな違いは保存が出来ないということです。
例えば、しょうゆにみりんを入れた液体はいつまでも保存することができますが、しょうゆにりんごジュースを入れた液体は1週間くらいで悪くなります。

かつおぶし
かつおぶしはアジアで10グラムくらいの量で3ユーロとか、500グラムで55ユーロくらい。
単純にいえば使い物にならないくらい高いです。日本から誰かに送ってもらうか諦めましょう。
代わりに、粉のほんだしをアジアでそんなに高くない値段で買うことができるので、こちらで代用しましょう。

にぼし
にぼしはありません。あきらめましょう。

昆布
昆布はアジア(という名の店)にしかありません。値段は安いです。韓国物の昆布も日本のものと相違なく使うことができます。かつおぶしがないため、昆布は出汁の主力です。



干ししいたけ
安く買うことができます。出汁の主力です。
干ししいたけはどこのアジア食品店でも買えますが、特にパリストアの1キロ23.50ユーロくらいで買える大袋(すでに切ってある)がお勧めです。
干ししいたけは「冬茹」または「香菇」と書かれています。
干ししいたけは実は水戻しの時間によっておいしさがアップすることが証明されていて、冷蔵庫で24時間かけて水戻しすることがベストだそうです。
が、そこまでやっていられません。干ししいたけは我が家ではもはや出汁のために存在します。
スープなどに普通に入れて一緒に茹でるだけで素晴らしい出汁を出してくれます。拘らないなら水戻し不要です。
丸々のものより、すでに切ってあるものの方が出汁が早く出るのでオススメです。







☆出汁は、かつおぶしと煮干はあきらめる。干ししいたけ・昆布・顆粒のほんだしで作る。

ちなみに、しいたけの出汁は80度から90度で一番良く出ます。
できるだけ沸騰を避けることが大事です。
しいたけのうまみ成分であるグルタミン酸やかつおぶし・煮干のイノシン酸は、強すぎると舌が「塩分」だと錯覚します。
沸騰させると、スープが冷めてきた後に出汁が出始めて、しょっぱいと感じる原因になります。






味噌
味噌は各アジア食品店で購入できます。値段もそんなに高くありません。5ユーロくらいです。

片栗粉
片栗粉はパリストアなど各アジア食品店でかなり安く買うことが出来るので問題ありません。
片栗粉はフランス語で Farine de pomme de terreかFacule de pomme de terreと書かれています。
もし片栗粉を買うことができない小さな街にお住みの方は、コーンスターチ(farine de mais) か タピオカ粉(farine de tapioka)で代用可能です。
コーンスターチはどのスーパーマーケットにも必ずあります。またタピオカ粉も意外な店で売っていたりします。




米粉でもちを作れる
フランスでもちを食べたいと思ったことはありませんか?
米粉でほぼ完璧にもちを作ることができます。作り方は簡単。
米粉をボールに入れて適度に水と塩を入れてよくかき混ぜ、沸騰したお湯の中に入れるだけです。
米粉(Farine de riz)は非常に安い値段で各アジア食品店で買うことができます。粉ですから保存が利きます。
もちはお腹が空いたときの非常食にもってこいです。しょうゆをつけてノリでまいて、チーズをはさんで食べると最高です。
あんこと一緒に食べても良いですね。




あんこ
缶詰入りのあんこを各アジア食品店で買うことができますが、高いうえに味がちょっと甘ったるい味です。
あんこは自分で作ることをオススメします。
パリストアのあずきはおいしくないものと高いものしかありませんが、アジアには80サンチームくらいで大量に作れるあずきが売っています。
味も良いのでぜひ買ってください。作り方は大雑把で良いです。水につけたりとかは我が家では面倒なのでしていません。
圧力釜(cocotte minute)にあずきを全部あけて、水をあずきの2~3倍の量入れます。そして圧力釜で1時間くらい。
火にかけてその後はある程度冷めるまで放置します。その後、砂糖と塩を入れて味を調えて、少し煮込んだら完成です。
砂糖は圧力釜で茹でる前に入れると、あずきが水を吸収しなくなるので、必ず砂糖は後でいれるようにしてください。




パン粉
揚げ物などに欠かせないパン粉ですが、どこのスーパーでも売っているchapelure de painを使ってください。フランス版のパン粉といえる存在です。




米は高いものならぼちぼちのクオリティのものをアジア食品店で買うことができます。
拘らないのであれば、どこのスーパーでも売っている Riz rond か Riz pour dessert と書かれているものを買ってください。
1キロで80サンチームと大変お得で、食べられる味です。



天ぷら粉
天ぷら粉は普通に各アジア食品店で買うことが出来ます。
アジア(という店)には中国っぽい天ぷら粉が2ユーロくらいで格安で売っていますが、これも問題なくおいしいです。

2ユーロだけど十分使える味

梅干
梅干はアジアで3.50ユーロくらいで安く買うことができます。
梅干はそのまま食べるのも良いですが、冷奴、和風スパゲティなど、料理への活用で欠かせない食材です。


とうふ
アジア食品店で買うことができます。値段も0.80ユーロから2.50ユーロと安いです。

増えるわかめ
パリストアで買える10ユーロくらいの大袋がおすすめ。水で10倍以上に増えるので、けして高くはないと思います。

ごま油
どのアジア食品店でも買えます。値段も2.50ユーロくらいからあり、高くないです。

もやし
アジア食品店で買えます。日本に比べれば高いですが、1~2ユーロくらいです。

納豆
アジア(という店)にしかないと思います。値段は3パックで4.50ユーロくらいと高いです。

たけのこ
パリストアで茹でたたけのこが缶詰で売っていて、安いので便利です。

サーモン・まくろ・鯛
Auchanの魚屋で買えるこの3つの魚は生で食べることができます。鮭は丸々一匹がお買い得。
魚のさばき方はYou tubeで。

インスタントラーメン
インスタントラーメンは海外の定番、出前一丁を買うことができます。それからパリストアでは日清カップヌードルが売っています。味はまあまあ日本のものに近いです。






しょうが
しょうがはどのスーパーマーケットにもあります。しょうがは薬味として、そして唐揚げ・生姜焼きなどとても重宝します。買った後は皮を剥いて小さく切った後冷凍しましょう。

中国調味料を活用しましょう。
中国系の調味料は値段も安く量も多いです。使い方と味がわからないのは怖いですが、少しずつ買って試して見ましょう。
わかりやすい調味料としてはエビチリソースなどがあります。

現地の野菜やチーズの活用しましょう。
日本が魚を生で食べたり日本食が魚中心であるのは、日本が海に囲まれた国で海産物が豊富で、海産物が一番安いのにおいしいためです。
一方でストラスブールを見ると海は遠くかけ離れていて、魚を生で食べる習慣もないので新鮮さも劣る上値段も高いわけです。
一方でチーズやワイン、クルジェット(ズッキーニ)など、フランスで手に入りやすい食材は質が高い上に安いわけです。
これらを積極的に組み合わせて、フランスならではの日本食を作りましょう。
日本食は正しいものが全てではありません。
フランスにはフランスの、アラブにはアラブの、アフリカにはアフリカのその土地に合った日本食というのは存在すると思います。
こだわりを捨てて、新しい日本食の形を探してみてください。

インターネットを活用しましょう
インターネットでパリの日本食品店から日本食を購入可能です。
45ユーロ以上購入で送料無料などの特典があります。便利ですのでぜひ活用してみてください。
パリの日本食品店 京子 45ユーロ以上で送料無料
パリの日本食品店 さつき 75ユーロ以上購入で送料無料
その他の店 La boutique du japon 70ユーロ以上購入で送料無料
JAPON MANIA 100ユーロ以上購入で送料無料。食品はない。着物、のれん、たび、弁当箱、デコレーション。




日本から輸入しましょう


輸入というと尻込みしてしまうかもしれません。
しかし、実際は普通に通販サイトなどで買うだけで、かなり安い値段で海外まで転送してくれるサービスがいくつもあります。
本当にすごい時代になったものだと思います。
とりあえず3つ紹介します。


CLUB JAPAN
海外在住者向け専門のネットショップといえます。
様々な商品を日本のスーパーに行った気分で買うことができます。
注文から海外配送まで一括のシステムなのでわかりやすいと思います。
ただ、配送料などを考慮すると、最終的な値段は↓2つのサイトに劣るかもしれません。
本やDVDを買うとき基本手数料が高いです。食品だけならありです。
(配送手数料1小包につき2400円+EMSでの送料10000円など。本やDVDにはさらに別途の料金がかかる。)

転送COM
普通に一般の通販やオークションサイトで商品を購入後、配達先を転送COMの住所にします。
そこからの海外転送を安くやってくれます。
転送手数料490円から + 配送料900円から =1390円からです。
自分で通販サイトを探して買わなければいけなかったりするので、そこは面倒かもしれませんが、
言ってみれば全ての通販サイトの商品が購入可。なんでも買うことが出来ます。

バッゲージフォワードコム
上に紹介した転送COMと全く同じサービスです。が、わずかにこちらの方がお得です。
転送手数料380円から + 配送料900円から =1290円からです。
一般の通販サイトなどから普通に購入し、配送先をバッゲージフォワードコムの住所にします。
そこから先の海外配送を安くやってくれます。
ここのさらに一歩すごいところは、配送方法を選べることです。船便も可能です。
時間はかかりますが、ものすごく安い値段で発送が可能です。



例:かつおぶしを買おう
かつおぶしはストラスブールで買えば500gで53ユーロくらい。すなわち、1ユーロ=130円とすれば6890円。
これが輸入でどこまで安くなるか?

例えば楽天でかつおぶし500g(1417円)を購入。
バッゲージフォワードコムに送る。(配送料は525円。)
その後、バッゲージフォワードコムにフランスのお住まいの住所まで送ってもらう。
重さ1キロ未満なので配送手数料480円 + 配送料EMS 2000円 =2480円
総合計でかかる費用は・・・1417+525+2480=4422円
ストラスブールで買うより2468円お得!

これだけでもなかなかですが、やはり一番安さで真価を発揮するのは、船便+大量購入のコンボです

同じく楽天で500g=1417円のかつおぶしを9袋(4500g)買ったとします。12753円かかります。
これをバッゲージフォワードコムの所在地に送りますが、5000円以上購入という事で、国内配送は無料になります。
バッゲージフォワードコムに海外(私たちの住所)まで船便で送ってもらいます。
5キロ未満なので配送手数料は1000円です。船便での送料が5キロ以内なので4000円。
総合計は、12753+1000+4000=17753円かかります。
これを500g当たりの配送料だとして計算すると、17753/9=1973円。(500g)
つまりストラスブールでかつおぶしを買えば6890円(500g)ですから、4917円もお得になります。
*ただし、船便ですので1ヶ月から3ヶ月かかります。

EMSで送ってもらった場合だと・・・5キロ未満のときの送料は8600円になります。
船便の計算より4600円高いですが、代わりに3日ほどで届きます。1袋500gあたりは2484円です。



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